あんぱくの読書記録

読書はこころの栄養素。日々楽しめた物語を記します。

OCNブログ人から引っ越し中です。 株式会社ASSUMEにて生命保険新契約の取扱相談コンサルティングをしております。

2014年11月

「なぜ生物に寿命はあるのか?」つまり「ヒトはなぜ死ぬのか?」という疑問は、古くは秦の始皇帝が不老不死の仙薬を求めていたことからも分かるように、人々の永遠の望みであった。皮肉にも、われわれを殺すがん細胞は不老不死であり、Hela細胞のように世界中で培養され生き続けている子宮頸がん細胞もある。

  幼少の頃から病弱だったと言われる秦の始皇帝は、侯生と盧生に不老不死の仙薬を作るように命じたと言う。うまくいかなかった二人は始皇帝の怒りを恐れて逃げ出したらしい。

この後も徐福に命じて、神仙が住むという蓬莱山に不老不死の仙薬を探しに行かせている。蓬莱山は実は日本だったという説があり、日本の各地に徐福が住んだという伝説が残っている。
 日本は、中国にとって蓬莱山であり、西欧にとって黄金の国ジパングであったということなのであろう。昔から夢の国ジパングが存在していたのである。その国から、iPS細胞の研究が生まれるのも何か理由があるのかもしれない。

  目 次
第1章 寿命の起源―生命のはじまりはどこにあるのか
生命の起源についての諸説
代謝システムと遺伝
生物はいかに進化していったのか
寿命はなぜあるのか

第2章 生物にとって寿命とは何か―寿命をもつことの損得
ゾウリムシに寿命はあるのか
減数分裂とは何か
無性生殖と有性生殖と寿命の関係
アポトーシス(細胞のプログラム死)とは何か

第3章 ヒトの寿命は何で決まるのか
分裂細胞の寿命は決まっている
長寿を妨げる要因―病気になりやすい遺伝子
老化をもたらす要因とは

第4章 ヒトの寿命は延ばせるか
がんを予防する生物学的発想
老化を遅らせる方法
人体システムの改造計画

第5章 長寿社会は善なのか
平均寿命があと二十年延びたら?
不老不死の未来社会を空想する




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