親鸞の師である法然上人は、比叡山で仏教という学問を究めた。将来は天台宗の座主といわれていたが、山を下りて吉水で布教活動をする。選択(せんちゃく)により選んで選び尽くしたものが一条の念仏であった。「生きるも地獄 死ぬも地獄」の社会の底辺に住む人々を救うためである。その法然上人を信じられた親鸞は幸せ者だと思う。人を信じられるからその教えつまり念仏「南無阿弥陀仏」を信じて生きていけるのであろう。幼少期からの越後へ流罪となるまでの親鸞を取り囲む青春群像を五木氏は描いている。人間のこころの闇を見極めて残る最後の「愚者の一念」こそがこの世の中を変えていくものではないだろうか。文庫も発売されました。
| |||||||||
おすすめ平均 とにかく面白い 日本の仏教が庶民へと浸透する混乱期に親鸞は生まれた。 何しろとっつきやすい Amazonで詳しく見る by G-Tools |
親鸞 (下) | |
おすすめ平均 「親鸞」として、その後が読みたい。 物足りないな。 親鸞五木寛之著 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ランキングサイトに参加しています。
応援クリックお願いします。