あんぱくの読書記録

読書はこころの栄養素。日々楽しめた物語を記します。

OCNブログ人から引っ越し中です。 株式会社ASSUMEにて生命保険新契約の取扱相談コンサルティングをしております。

2011年02月

 著者の大橋悦夫氏は、時間の流れを視覚化しやすいように、「時間畑」という概念を使って時間管理を説明していく。まずは時間畑を耕して畝を作って整理する。次に、作物の種をまき、肥料を与える。そして最後に時間畑の作物を収穫する。この流れの中でコビー博士が「七つの習慣」の中で紹介している時間マトリックスを使って、大橋氏の「憂い」マトリックスを説明しています。時間マネジメントを見直すためのお奨めの一冊です。

「憂い」が多ければ多いほど、「備え」に時間を割けなくなる。だが、「憂い」に時間を取られてはならないということではない。「憂い」とは時間畑をとりまく現実そのものであり、硬い土を苦労して耕したり、天候不順により道を阻まれたり、害虫駆除に追われたりと、かなりの時間が費やされる。

しかしそれ以上に「穀潰し」で無駄にされる時間も実は非常に多いのだ。その最たる理由は、何を「備える」べきかが明確にされていないことである。



成果を5倍にする ライブハックス! (ゴマ文庫)
成果を5倍にする ライブハックス! (ゴマ文庫) 大橋悦夫

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目 次
CHAPTER>>1 最優先課題を知る ―自分の「時間畑」を知る
CHAPTER>>2 時間の使い方を改める ―自分の「時間畑」を耕す
CHAPTER>>3 望ましい行動を植え付ける ―自分の「時間畑」にタネをまく
CHAPTER>>4 「備え」を厚くする ―自分の「時間畑」に肥料を与える
CHAPTER>>5 成功を繰り返し再現する ―自分の「時間畑」から収穫を得る

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 資本主義は自由で平等な社会を自動的に実現するための手段であるとドラッカー氏は説く。つまり経済的な進歩が、個人の自由と平等を促進するという信念に基づいた社会秩序が資本主義であり、その対極がマルクス主義であったといえよう。一方、資本主義以前の社会では私的利益は社会的に有害なものと見られていた。経済に独立性と自律性を付与した資本主義社会では「強欲は善(Greed is good.)」なのである。

「経済の成長と拡大は、社会的な目的を達成するための手段としてしか意味がない」

「まさに、経済的な進歩が千年王国を実現するがゆえに、経済的な目的の実現ために、あらゆるエネルギーが注がれなければならない。これが資本主義である。しかし、それは、本来の社会的な目的を実現できなければ、意味をなさず、正当化されず、存続の可能性すらない」



「経済人」の終わり―全体主義はなぜ生まれたか
「経済人」の終わり―全体主義はなぜ生まれたか P.F. ドラッカー Peter F. Drucker

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目 次 
第1章 反ファシズム陣営の幻想
第2章 大衆の絶望
第3章 魔物たちの再来
第4章 キリスト教の失敗
第5章 全体主義の奇跡―ドイツとイタリア
第6章 ファシズムの脱経済社会
第7章 奇跡か蜃気楼か
第8章 未来

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 海洋の汚染、オゾン層の破壊、地球の温暖化など環境破壊が叫ばれる昨今ですが、人類の生存環境つまりわれわれ人類そのものが危機にさらされているのが現実です。これに対する問題意識と政策は全世界的に展開される必要があることをドラッカー氏は指摘している。しかしわれわれは環境保護という言葉を使って人類とは別の何物かを守るという視座にいる。また局地的な環境問題が国境を越えた影響を及ぼすことは周知の事実であろう。それゆえに生態系にかかる国際法の必要を彼は訴えている。

「今後ますます、生態系に対する配慮、つまり危機に瀕した人類の生存環境の保護を政策に織り込むことが必要になってくる」

「環境の破壊は地球のいずこで行われようとも、人類全体の問題であり、人類全体に対する脅威であることの共通の認識がなければ、効果的な行動は不可能である」



[新訳]新しい現実 政治、経済、ビジネス、社会、世界観はどう変わるか (ドラッカー選書)
[新訳]新しい現実 政治、経済、ビジネス、社会、世界観はどう変わるか (ドラッカー選書) P.F.ドラッカー 上田 惇生

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目 次 
第1部 政治の現実(歴史の峠 「社会による救済」の終わり ほか)
第2部 多元社会の到来(政府の限界 多元社会の到来 ほか)
第3部 経済と環境の行方(経済のグローバル化 地球環境問題 ほか)
第4部 知識社会(ビジネス社会を超えて 労働組合の役割が変わる ほか)
分析から知覚へ―方法論の変化

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 あなたが杉下右京のような天才頭脳を持っていたら、人生はどう変わっていただろうか。そんなことを思いながら過去の事件と右京さんへインタビューを読むと面白い一冊です。彼の緻密な視点は、ビジネスを経営していく上でもとても参考になることが多いと思います。そして事実を一つ一つ集めながら、疑問を少しずつ解決していく。

ドラマ「相棒」はビジネスの教科書だ!杉下右京に学ぶ「謎解きの発想術」 ― もし、あなたがこの天才の頭脳をもっていたら? (プレジデントムック) ドラマ「相棒」はビジネスの教科書だ!杉下右京に学ぶ「謎解きの発想術」 ― もし、あなたがこの天才の頭脳をもっていたら? (プレジデントムック)
勝見 明

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 利益が事業の目的であり動機であると思う経営者は組織をおかしくする。本業によるお金は額に汗して手に入れることが大事である。財務的操作で利益を上げることに魅力を感じると経営幹部の行動もおかしくなり、利益至上主義が社内に蔓延するとドラッカー氏はいう。
 利益とは、企業が事業を継続・発展させていくための条件であり、明日さらに優れた事業を行うためのコストである。

「企業人自身が利益について基本的なことを知らない。そのため彼らが互いに話していることや、一般に向かって話していることが、一般の理解を妨げる結果となっている。利益に関しても最も基本的な事実は、そのようなものは存在しないということである。存在するのはコストだけである」

「利益と社会的責任との間にはいかなる対立も生じない。真のコストをカバーする利益をあげることこそ、企業に特有の社会的責任である」


すでに起こった未来―変化を読む眼
すでに起こった未来―変化を読む眼 P.F. ドラッカー P.F. Drucker

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目 次
1部 アメリカの経験
2部 社会における経済学
3部 マネジメントの社会的機能
4部 社会的機関としての企業
5部 仕事・道具・社会
6部 情報社会
7部 社会および文明としての日本
8部 社会を超えて 

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 変化が不可避である現代において、自らが俊敏に変化する個人と組織だけが生き残る。そして変化をコントロールできるのは、自らがその変化の先頭に立ったときだけである。すなわち急激な変化の中を率先垂範できるリーダーだけが組織を成功に導けるのではないだろうか。
 リーダーたるための条件が「廃棄」であるとドラッカー氏はいう。成果が上がらなくなったものや貢献できなくなったものに投下している資源を引き上げなければならない。製品、サービス、プロセス、市場、流通チャネルが、数年の寿命や焼却済みとなり邪魔しているのであれば、廃棄が正しい行動である。ときにお客さまさえも縁を切る必要がある。

「昨日を捨てることなくして、明日をつくることはできない。しかも昨日を守ることは、難しく、手間がかかる。組織の中でも貴重な資源、特に優れた人材を縛りつける」

「イノベーションはもちろん、新しいものはすべて、予期せぬ困難にぶつかる。そのとき、能力ある人材のリーダーシップを必要とする。すぐれた人材を昨日に縛りつけていたのでは、彼らに活躍させることはできない」


明日を支配するもの―21世紀のマネジメント革命
明日を支配するもの―21世紀のマネジメント革命 P.F. ドラッカー Peter F. Drucker

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目 次 第1章 マネジメントの常識が変わる―パラダイム転換
第2章 経営戦略の前提が変わる―21世紀の現実
第3章 明日を変えるのは誰か―チェンジ・リーダー
第4章 情報が仕事を変える―新情報革命
第5章 知識労働の生産性が社会を変える―先進国の条件
第6章 自らをマネジメントする―明日の生き方

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「どうすれば一流になれるのか?」一流のプロフェッショナルは成果をあげ続けられる人である。そして、そのために持続する情熱を持ちつづける人だと思う。自らの強み、得意な方法、自らにとって価値のあることを知って努力を続けることだ。これに加えて、成果をあげるための原則を知れとドラッカーはいう。つまり経営戦略でいうところの「選択と集中」を自らに対しても行なうことだ。

「成果をあげる人とあげない人の差は才能ではない。いくつかの習慣的な姿勢と、基礎的な方法を身につけているかどうかの問題である。しかし、組織というものが最近の発明であるために、人はまだこれらのことに優れるに至っていない」

「自らの成長のために最も優先すべきは、卓越性の追求である。そこから充実と自信が生まれる。能力は、仕事の質を変えるだけでなく人間そのものを変えるがゆえに、重大な意味をもつ」



プロフェッショナルの原点
プロフェッショナルの原点 P.F.ドラッカー ジョゼフ・A・マチャレロ 上田 惇生

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目 次
第1章 成果をあげる能力は習得できる
第2章 汝の時間を知れ
第3章 いかなる貢献ができるか
第4章 強みを生かす
第5章 最も重要なことに集中する
第6章 意思決定を的確に行う
結論 成果をあげる能力は習得しなければならない  

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