情報技術の世界にオープンソースの概念があるが、将棋の世界はまさしくオープンソースである。プロ棋士が指した棋譜は、即データベース化されて公開される。将棋の新たな定跡や戦法を開発しても次の瞬間には、その知識が共有され模倣されたり対策が開発されてしまう世界なのだ。知的所有権や知的財産権は存在しないし、羽生棋士に言わせれば必要ない世界である。将棋界と同じように、羅針盤がきかない世界で乱を好む専門職的ゼネラリストが活躍する実力原理主義の時代がやってくるのではないかと思った。「一歩千金」であり「勘としか呼びようのないもの」が大事なのでしょう。 歩を「と金」に変える人材活用術―盤上の組織論 | |
羽生 善治 おすすめ平均 テーマが、やや無理筋か? Amazonで詳しく見る by G-Tools |
2008年08月
経済の読み方 予測の仕方
経済とは人々の思惑の反映であり、個々の日常活動の総体である。それを分かりやすい37個の経済の法則として整理して難しいそうに見える経済の動きを解説してくれているのが著者伊藤元重氏である。為替、株、不動産、保険と金融の見方からITの活用と豊かな老後の話まで幅広い。静岡県出身の東京大学教授ということでも好感を持っている。 経済の読み方 予測の仕方 (知恵の森文庫 (tい2-1)) | |
伊藤 元重 おすすめ平均 経済は門外漢ですが・・・ Amazonで詳しく見る by G-Tools |
鈍感力
鈍感力とは、つまりストレス耐性ということですね。自分にとって不都合なストレッサーを受け流す力とでも定義できます。生物学的には、男性よりも女性優位ということになりますかな。それにしても中高年女性はよくしゃべりますね。あれが鈍感力を高めるコツなのかもしれないと思いました。 鈍感力 | |
渡辺 淳一 おすすめ平均 鈍感力は大切 鈍器 こじつけが多いと感じました。 いまいち・・・ 鈍感に見えて実は‥ Amazonで詳しく見る by G-Tools |
進化し続ける経営
組織が拡大発展していくためにはリーダーのビジョンがいかに大事を示す本である。これよりももっと重要なのはリーダーの人格である。部下がついてくるのはリーダーのビジョンとその人格を信じるからではないだろうか。中村天風氏、安岡正篤氏、松下幸之助氏そして哲学者エマーソンと同じようにリーダーたるものは人格者たれである。 進化し続ける経営―SBIグループそのビジョンと戦略 | |
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