2006年03月04日 吉田松陰・留魂録 これは吉田松陰の遺書である。ただし普通の遺書ではない、松下村塾に学んだ松陰の門下生に宛てた訣別の言葉である。これを書き上げたのは処刑前日の夕刻であった。この書の冒頭は次のように始まる。 「身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留置まし大和魂 十月念五日 二十一回猛士」 そして松陰の覚悟は孟子の「至誠にして動かざる者は未だ之れ有らざるなり」の一句にあるといえよう。ただ誠が通じるか通じないか、それを天にゆだねるだけなのである。国の明日を考えた行動が政治家の使命なのではないかと思う。 吉田松陰・留魂録 あんぱくの部屋へ 知的労働者日記へ