あんぱくの読書記録

読書はこころの栄養素。日々楽しめた物語を記します。

OCNブログ人から引っ越し中です。 株式会社ASSUMEにて生命保険新契約の取扱相談コンサルティングをしております。

2005年11月

 長引く不況から脱出するための方策として、成果主義を導入する企業が増えている。企業の競争力を維持するために総額人件費の抑制を期待しているとしか思えない。目標管理制度とからめて人件費抑制の切り札とも言えよう。この本の著者も述べているように、仕事に対して上司の指示にのみしたがって仕事をする事務職や一定の職務機能のみを発揮するだけの専門職については、成果主義はなじまない。むしろ、管理職や役員層にこそ成果主義が適用されるべきであろう。  しかしながら、城繁幸著『内側から見た富士通「成果主義」の崩壊』光文社にも書かれているように、社員にのみ成果主義を押し付けて、自分たちには何の成果責任も負わない経営者がいる会社も多いのではないだろうか。株主から経営を任されている経営者こそ成果主義にしたがってはっきりとした説明責任を果たし、自らの職責をまっとうすべきである。   武田「成果主義」の成功法則―わかりやすい人事が会社を変える
武田「成果主義」の成功法則―わかりやすい人事が会社を変える
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 銀座のホステスは、お店の看板を借りて気配りだけで生計を立てている仕事人である。無形の金融商品を販売している証券、生保、銀行の営業と通じるところがある。金融業界で働く営業担当者も、自分自身を売り込んで商売をしているといえよう。お客様とのきめ細かいコミュニケーションの維持こそ、自己の営業成績を伸ばしていく基盤である。  既存の大企業の経営層は、自社の商品が優れているから売り上げが立っていると思ってはいけない。お客様は、営業担当者一人一人に付いているのであって、彼らがお店をかわればお客も移っていくのである。しかるに日本市場において競争優位な特徴も持たない保険商品を開発して、営業担当者に販売させようとすることは、みずからの首を絞めるに等しいことではないだろうか。 銀座バイブル―ナンバーワンホステスはどこに目をつけるのか
銀座バイブル―ナンバーワンホステスはどこに目をつけるのか
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