青木雄二著「ボッタクリ資本論」知恵の森文庫で、青木さんは、「いよいよ危ないとなったら、国家は平気で国民を見捨てる」と書いている。確かに、組織の大小を問わず日本ではそれが真実のように思える。サラリーマンは、株主つまり資本家の立場に回らなければ救われない。「資本の奴隷である労働者に、言論の自由などない」のである。政治家や経営者がやっていることがおかしいと思っても何も言えないのだから。利己的遺伝子DNAがそうさせるのだろう。  さらに、「金を貸す側も借りる側も鬼にするのが、資本主義社会」であり、住宅ローンをはじめとして金銭消費貸借契約書に縛られて生きているのがサラリーマンの現実なのか。 cover