森巣博著「神はダイスを遊ばない」新潮文庫は、ギャンブラーの世界をリアルに描いている。博打で食っていければ男の理想なのかもしれないが、そんなことができる奴は滅多にいない。必ず負ける。打たれ過ごすことができなければこの世界では生きてはいけない。
「神はサイコロをふらない」は、アインシュタインの有名な言葉です。これはアインシュタインがボーアの量子力学を批判した際の有名な言葉。宇宙にはでたらめな偶然によって起こる現象というものはひとつも存在せず、すべての現象は何らかの規則性を持って起きていると考えていたのでしょう。彼の世界観では不確実性はないということです。不確定性原理を認めないということです。
本書には、ギャンブル全体の裏話も豊富にあり楽しめます。ギャンブルの胴元が決して損をしない世界は、命の宝くじである生命保険も同じなのかもしれません。ギャンブラーの心得を知る上でも一読の価値があると思います。
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